骨折り損

アダプテーションの骨折り損のレビュー・感想・評価

アダプテーション(2002年製作の映画)
4.0
自分の人生を創作の材料にする人はごまんといるが、自分の人生の行方を、自分をまんま主人公にして妄想する人はそういない。

この映画のタイトルは『Adaptation』、いわば翻案だが、この映画の原作はチャーリー・カウフマン自身の人生を原作に脚色していると思うと、無茶苦茶お洒落なことをやってのけている。

一見ナンセンスに見えて、深い哲学を感じさせるカウフマンの作風がこれでもかと詰まった一作。

『マルコヴィッチの穴』で世間に認められたカウフマンが、「俺は何が起こっても好きなことをやり続けるぞ」と世間に中指を立てているような意思を感じる。

何気に名言が多いのは、彼自身の思いを一番直接的に、キャラクターに喋らせているからだろう。

創作はプラモデルを作るように正解をなぞる作業じゃない。まだ見ぬものを見つけにいく旅なんだ。

こういう台詞がわんさか出てくる。

一生ついていきますわカウフマンさん。