マグロ

不良少女モニカのマグロのレビュー・感想・評価

不良少女モニカ(1952年製作の映画)
3.8
ガチ恋陰キャの悲劇。

陰キャ青年ハリーは奔放なギャルのモニカといい感じになる。キャッキャウフフしてたら速攻で出来ちゃって結婚することになった二人。ハリーは覚悟を決めるけどウチはそんなの知らないもん!自由に生きるんだもんね!!な話。

世界中の男子の共通課題である「ビッチと陰キャがうっかり付き合っちゃうと大体失敗するよね問題」を扱った作品。
ビッチからしたらいつも仲良くしてる陽キャと違って新鮮に思えるし、陰キャからしたら唯一の女性な訳だからはじめの頃は上手くいくのだけれど、根本的なところでは性質が合わないのだから最終的には綻ぶ。

ほとんどの場合は振られてさめざめ泣いて終わりだけど、これは子供というどうしようもならないものがあるのが救いがなくて泣ける。
ギャルにとっては応援映画。陰キャにとってはかつての悲しみを思い出させる地獄映画。
だけど何故かふいに観たくなる不思議。

モニカは最初ゴツくて少女ぽくないけど、前髪を下ろすと途端に幼くなるギャップに萌える。

モニカのオカンと上の階のおばさんの喧嘩シーンとか、三つ編みモニカと髭剃りハリーのシーンとか何げないシーンがとても好み。超ヌーヴェルヴァーグ。
マグロ

マグロ