不良少女モニカの作品情報・感想・評価

「不良少女モニカ」に投稿された感想・評価

y

yの感想・評価

3.8
ベルイマンの初期の作品。
中期以降の信仰とか人間の深掘りではなくて、社会的な描写のものだと。
低予算ながら伝わるものは伝わる。
貧しい生活の子供、老いても酔っ払って生きていく老人、労働者階級の社会を二人を中心に撮りながらみせてるように思う。

にしても、主人公の男の人が、お人好しというのか、
「あぁあ。なんでモニカの希望通りに付き合ってしまうかなぁ」
と何度か思った。
主人公と赤ちゃんがかわいそう。

主人公の「よわいものいじめばかりだ」という怒り、でも家族が増え、耐える価値があるものを見つける。
主人公の父親も「耐えるしか無い」(胃のことだけでは無いだろう)

耐えてなんとなく暮らしていく人たちもいれば、少し間違えると・・・。

どこの国もいつの時代も労働者はこのようなものだよと。
GATS

GATSの感想・評価

4.5
いろいろ書いてたんだが、うっかり消してしまったので、もう書く気はありません。そういうことありますよね。

ベルイマンの癖に、神々言わないし、だからこそ説得力のある。
モニカのこちらを睨みつけるのもそうだが、ハリーが我が娘を見た時にカメラがぐっと寄る、その表情がとんでもない。
そして最後のカット。

夏が恋を愉しんでいた頃の、スウェーデンの夏の滑らかさ、岩の悠々しさ、炎があるのに暑くない。
ENDO

ENDOの感想・評価

3.8
貧しさは罪。モニカの眼差しは地に足がつかない。逃避行の快楽と日を追うごとに消耗し枯渇していく愛。一線越えるのに躊躇のない(盗んだ肉を貪り食べ不倫にも不遜で虚空な眼差しを観客に突きつける)女と、仕事を辞めるにも二の足踏みして遅刻の悪夢を見てしまう繊細さを持つ(陶磁器の割れやすさ、職場のいじめに対し激情に駆られて投げ付けることもできない)男では結果は見えていたのかもしれないが……骨が太いというかしなやかな筋肉で健康的なハリエット・アンデルセンは力強くてこれはこれで選択した彼女の矜持だろう。
sms

smsの感想・評価

3.8
邦題が秀逸。
原題そのまま訳すと『モニカと一緒の夏』なのに…。
初期の初期ベルイマン。後期作品から感じられる重厚さはない。悲惨さはかなりのもん。ヌーヴェルヴァーグに影響を与えたらしい。『大人は判ってくれない』的な部分もあるもんなー。
1952年作品。DVDにて鑑賞。
原題: "モニカとの夏" (だったと思う)

ベルイマンはロクに見たことないので、初期のコレから見てみる。乱暴に言うと、ルノワール的、つまりはヌーヴェルヴァーグっぽい映画。テロップは出ないけど、ほぼ3部構成になってる。

初めのパートは、若年労働者(設定では19才と17才)のハリー(ラーシュ・エクボルイ)とモニカ(ハリエット・アンデルセン)が出逢い、駆け落ちするまで。次のパートは無人島での二人の生活、最後のパートは、二人に子供ができて結婚した後の生活を描く。(それぞれ30分ぐらいの尺)

ハリエット・アンデルセンが良い。最近いないタイプのゆったり体型で、顔も子供っぽくて愛嬌がある。(当時、19才ぐらい)全体に彼女の存在感が陽性なので、貧困や不貞といった暗い内容を描いてはいるのだが、じめーっとした感じにならない。

映画としては、序盤が一番面白く、中盤はまあまあ、終章はイマイチ盛り上がらずに終わる。

室内の撮り方が面白い。あまりカットを割らないで、パンか多少の移動のみのワンショットで撮りきっている。モニカの職場(八百屋)に、元カレたち(3人?いる)が次々に来るところ。ハリー宅でモニカと一緒のところ、モニカの家で彼女がベッドに突っ伏していて周りで3人の弟が楽器を吹いたりしていて母親が右往左往しているところ。そしてモニカが父親と喧嘩し出ていくシークエンス。

最後のは特に、
酔っぱらった父が帰ってくる~ベッドで雑誌広げてるモニカ~父、結婚記念だと言って母の手を取って踊りだす~母の頭がランプにぶつかり真っ暗になる~母ロウソクに火をつける~モニカ怒る~父態度が悪いと言ってモニカ殴る~モニカ部屋から出ていく~
をワンショットで撮っておりGOODです。前半は、狭い室内でごちゃごちゃしてるトコにウルサイ人物達が右往左往して、ドタバタ調で楽しい。展開も早く30分があっという間。

中盤の見どころは、放火魔との格闘シーンと金持ちの別荘に忍び込むトコだが微妙な感じ。火災を見つけるトコの演出は、個人的には下手だと思ったけど詳しくは書かない。モニカが、肉の塊を盗んで逃げるトコは結構オモシロイ。この映画は撮影が秀逸で、森や草むらのシーンでは色彩感すら感じる。(因みにモノクロ映画です)

当時検閲対象になったアンデルセンのヌードは、今見ると開放的でむしろ微笑ましい。そういえば、この映画には62分のアメリカ編集版があって、所謂セックスプロイテーション映画として公開されたらしい。ちょっと見てみたい。

最終章の室内で2人がケンカするシーンは、手続き的になってしまっていて、全くドキドキしない。ハリーがモニカを殴るところも、なんかボカボカやるんだけど、あ、やっちゃった...って感じにならない。ここは、やっぱ一発でバシンって感じがいい。

あと風景とか移動のインサートもふんだんにあるんだけど、ハリウッド映画だと数ショットで済ませるトコを、3倍ぐらいのショットで延々と見せる。多分いい絵が撮れて残したいんだろうなって思ったけど、ややクドかった。

ラストショットはイマイチ。鏡で終わるのは良いけどモニカが見たかった。(因みにDVDはエンドマークなしでした。元々こーなんでしょうか?)
YOU

YOUの感想・評価

4.0
昨日観た映画『スイミング・プール』が
今風のスタイル抜群のピチピチギャルだったので
無意識に題名から同じようないイメージを持って
この映画を観だしたが
当初からモノクロ、古い映画だったので
面くらった

内容は二面性あって
当初牧歌的。ボートでの旅(逃避行?)は
これ以上無いくらい自由を満喫できるものだった。
ちょっとイメージは違うけど、
『イージーライダー』に匹敵するか、
社会への露骨な反抗・批判が薄い分
それ以上に自由を感じた。
そのピュアな感情は
男性の初めて自分の子どもをガラス越しに見る
印象的なシーンまで続く。
さらに言うなら
個人的にこの映画で
もっとも心に残るシーンは、
旅の途中運転席の前デッキに彼女を
横たえたまま出航するところ。

そしてもう一つの面は
現代に通じる親の育児放棄。
奇しくもここ数日千葉県野田市の父親による
小4女子への虐待死が問題になっている。
この映画は母親。
いつの時代もこういう問題は
根強く社会にある。
前半が牧歌的だっただけに
後半の生活苦と母親の問題ある性格が
悲惨さを増している

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話は違うが先日岸田秀の新刊がでた。
最後の唯幻論の触れ書きがあったが
「『母の愛』に苦しめられた」ともあった。
この映画は放棄。反対に岸田秀のように
過剰干渉に子が苦しめられる親子問題もある。
ある種野田市の問題は後者なのかも知れない。

どちらにしろ現代社会の闇。
この古い映画にもそれが描かれているあたり
映画の先見性とか
人間は変わらぬ過ちを犯す愚を
感じたり考えさせられたりした
うさぎ

うさぎの感想・評価

4.5
モニカがじっとこちらを見るシーンは胸がざわつく。何を言いたいのか。何も言いたくないのか。記憶に残るシーン。
あおい

あおいの感想・評価

3.5
おばあちゃんの若かりし頃のあだ名が「不良少女モニカ」だったと聞き、鑑賞。
結構めちゃくちゃな主人公やったような、、うちのおばあちゃんって一体👵
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