コミヤ

ブルーベルベットのコミヤのレビュー・感想・評価

ブルーベルベット(1986年製作の映画)
4.3
授業の課題だったので今年2回目の鑑賞。
前回は初デビッド・リンチだったので全くついていけなかったけど改めて観て自分なりの解釈を持てるくらい理解できた。「マルホランド・ドライブ」「インランド・エンパイア」なんかより全然分かりやすい!

何気ない日常に潜む闇。それに対する好奇心に導かれ若者二人がこの世界のダークサイドに足を踏み入れる。耳から始まり耳で終わるその暗闇から抜け出すと不意に現れる穏やかな日常。光と闇が混在する不思議なこの世界で生き抜くために必要なのは愛だ!ってことが言いたかったんじゃないでしょうか。
主人公が幼児プレイやSM、おかまなどの大人の世界を経験し人間として成長する話だったんですね。

前半まではヒッチコック的なミステリーとして面白いし後半のデニス・ホッパーに胸ぐら掴まれて連れ回される大人の世界体験ライド的な展開もワクワクした。ラスト間近に一箇所分かりやすくデビッド・リンチ作品の特徴でもあるシュルレアリスム的なシーンが出てきて正直そこは完全に理解不能。だけど監督が「この世には理解できないものがあり、映画はそれをいちいち説明する必要は無い」みたいな事を言っていたのでこのシーンはそのことを表すためのものであり、正解なんてものはなく監督自身も解釈しきれてないのではと思った。

映像も綺麗!全体的な色調は青だけど、そのため赤や白の美しさも際立つ。



前回のレビュー 2017/1/27
スコア3.9
デビッドリンチ作品初鑑賞!
キチ◯イが沢山出ていて楽しかった。
特にデニス・ホッパーの狂いっぷりは最高だった。
意味不明なシーンが多かったが今作はデビッドリンチ作品の中では比較的分かりやすい方ってことにびっくり。
コミヤ

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