いなも

ブルーベルベットのいなものレビュー・感想・評価

ブルーベルベット(1986年製作の映画)
3.9
まず一言!!私、リンチの作品大好き。

最初に流れる優雅な〜ブルーベルベット〜の曲とは真逆の不快な画像から始まる事件。まずこの展開から好き。

なんとも言えないそんな虚無感が残るけれども、ある意味リンチという監督の作品だと認識すれば納得がいく。。というか納得しなくてもいいのかと思った。
いままで映画を見るときに、何を求めてる?満足すればいいじゃん?って思ってきたけど、ほんとその通り。色んなジャンルを見てきた中で、今の心情にしっくりくればそれでいい。今日は何も考えずに見たいとか、青春時代に重ねたいとか、泣きたいとか、感情に任せていいと思う。

この作品は、新しく興味が湧いてくる新生活前にピッタリだと思うのだけど、いや違うな、浮ついたこの春の空気に心で喝を入れたい時。はたまた、自分の中の変な虚無感を深掘りして、眠ってるM感を引き出したい時。

理解できない描写さえ理解しなくていいやって思ったの久々。

私達を穴に突き落とす感じが堪んないね。堪んない。リンチの作品を見てよかったし、他の作品も見たい。。
いなも

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