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ビルマの竪琴のnori007のレビュー・感想・評価

ビルマの竪琴(1985年製作の映画)
3.0
2016年年末にやっていたNHKドラマ「東京裁判」その中で竹山道雄は日本の知識人としてローリング判事と数々の意見交換をしていた。その竹山道雄こそ「ビルマの竪琴」の原作者であった。
「ビルマの竪琴」自体はフィクションではあるものの、数々の戦時中の軍隊を扱った映画で音楽を奏でて歌う場面はあるのでこうした出来事はわりとあったのではないかと推測される。この映画に出て来る人々は敵も味方も現地人もみないい人ばかり。国の都合で戦ってはいるものの本当はみな普通のいい人間なのだ。
なので、とてもいいメッセージ性がありいい話ではあるのだけれど、映画としては少々問題があると思う。

途中から展開は読めてしまうのだが、結末に行くまでが延々と間延びしている。これはもっと短い作品にするべきであったと思う。もしくは中井貴一の心情をもっと劇的に表現する、もっと供養したい気持ちを表現するなど映像的に必要だったのではないかと思う。
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