ハレルヤ

サイコのハレルヤのレビュー・感想・評価

サイコ(1960年製作の映画)
4.5
ヒッチコック初鑑賞作品にして、個人的には彼の最高傑作だと思っています。もう15年ほど前ですが、この作品を初めて見た時の衝撃は本当に強かった。

サスペンススリラーというジャンルの草分け的な立ち位置であり、その影響は後の多くの作品に与えています。

前半のマリオンが会社の金を持ち逃げして、ひたすら逃亡するくだりから、中盤に入ると更なる大きなポイントが表れます。

映画史上でも屈指の狂人、ノーマン・ベイツの登場。一見何てことない普通の青年に見える彼が次第に本性を見せる流れが恐ろしい。アンソニー・パーキンスの圧巻の名演技で、物語を完全に掌握します。

あの有名な不快感を煽る音楽に、これまた有名なシャワー室での殺人。あの館での不穏極まりない雰囲気など、名作と言われるに相応しい演出が散りばめられています。

モノクロの画面がその効果を更に引き上げていたと思いますね。カラーだと魅力が少し落ちてたかも。

今でもこの作品を超えられるサスペンス映画はそうそう無いと思います。これをきっかけにヒッチコックの映画の虜になったのは、言うまでもありません。
ハレルヤ

ハレルヤ