このレビューはネタバレを含みます
マリオン・クレーン( ジャネット・リー )は出来心から4万ドルを横領し逃亡する。逃亡の途中で大雨に見舞われモーテルに宿泊することに。そこでノーマン( アンソニー・パーキンス )という若者に出会う。
ミステリー・サスペンスが好きなのでサスペンス映画の神様と呼ばれるヒッチコック作品は見てみなければと思い鑑賞しました。古い作品なので期待していなかったのですが、かなり楽しめました。
モノクロ映像なので色以外の情報を読み取ろうと熱心になっていて、モノクロ映画をもっと見てみたいという気持ちになりました。殺人シーンなどは現代の作品に比べるとグロくないですがそのおかげで見やすい映像になっています。
前半のマリオンが逃亡するシーンは、出来心から練らずに行った犯罪で、異様に焦っていたりミスを犯す様子が分かりやすく良かったです。ハラハラ逃亡劇かと思ったらその後の急展開も楽しめました。
以下、ものすごくネタバレです。
ラストシーンに至るまで二転三転する感じが飽きずにみられる作品です。途中でノーマンが犯人なんじゃという気持ちになるのですが母親を抱っこして地下に連れていくシーンで違うのかと騙されてしまい、どんでん返しの作品はやっぱり最後まで騙されてみれると面白いです。
あと、親に縛り付けられて育てられた子どもは心が歪むというのは、こんな昔から使われるような真理だったのだと驚きました。