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サイコの大大のネタバレレビュー・内容・結末

サイコ(1960年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

マリオンは最愛の彼と一緒になるべく会社の大金を横領し、姿をくらませる中、古びたモーテルに泊まる。
空腹を伝えると、モーテルの若い男は彼女を食事に誘う。
部屋で待っていると離れの家から男の母が「女を追い出せ」と怒鳴る声が聞こえて来る。
宿泊部屋の隣で食事をしたマリオンは、自室に戻ると何者かに殺害される。
彼女を殺害したのは、母と自分の二重人格を持つモーテルの男だった。


▼ヤバさを際立たせたいキャラはとにかくどアップで顔撮るとよい

▽序盤のポリスとか


▼音楽の力がすさまじい

▽黒板をひっかいたような音で、聞いただけで鳥肌が立つような音楽と、ショッキングなシーンを合わせるだけで、衝撃度爆上がり。

▽探偵さんがあれするところほんとビビる


▼映画前半に早々と主人公が殺害されて、証拠隠蔽が完璧で、どう解決するのかゾクゾクした

▽だが一瞬ででモーテルの位置を割り出し、モーテル主人を容疑者として睨む探偵登場笑

▽長ったらしくなりがちな推理シーンをバッサリカットする潔さ素晴らしい


▼大きな事件ポイントがいいとこに配置されてる

▽マリオン殺害、探偵殺害、地下にモーテル主人母の遺体発見


▼オチの衝撃も大事だけど、なぜ男がそうなったの理由がはっきりしてるからちゃんとゾッとする

▽超束縛な母親に嫌気が差しつつも、母の愛情を求めていた

▽そんな母が、亡くなった父とは別の男と恋をしていることに逆上(嫉妬もある?)し、母と男を毒殺

▽しかし母がいなければ生きていけない彼は、自分の中に完璧に母を宿らせ、一心同体を演じつづけた

▽モーテル男が女を求めるとき、彼の中の母親は嫉妬心を女にむき出しにする
(モーテル男と母は共依存状態だったことがわかる)

▽そんな母と男が一心同体になっている様を、ラストに男の顔とドクロの顔がフェードで一瞬シンクロさせて視覚的に見せるのも良い。

▽気づいて見えた人はゾッとする仕掛け
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