八咫

ヘヴンズ ストーリーの八咫のレビュー・感想・評価

ヘヴンズ ストーリー(2010年製作の映画)
2.9
うーん、まあ面白いけど、これが普通に2時間尺の映画だったらもっと私は好きになれてたかな。
とにかく長い。愛のむきだしより長い。
といっても冗長的な描写はないし、ここを削ったほうが良いとかいう場面もない。ただ単に脚本があって、4時間の尺でしか実現できなかった映画だということも理解できる。えど普通2時間前後の映画の規格を4時間で、ってなったときそこには視聴者を飽きさせない工夫は必要なんじゃないかなって感じる。
どうも主人公の女の子の演技があんまり好きではなかったし、随所に散見される白塗りの神楽(?)のメタファーもなんだかよくわからない。最後、神楽を舞っていたのが主人公サトの亡くなった家族たちだったっていうのもダサ……と思ったし。
恭子(アルツハイマーの人形作家)とミツオ(サトが崇拝するトモキの妻子を殺した男)との絆の深まり方も急すぎて説得力がないなと感じた。
こんなに長いのにいまいち印象に残らない普通の映画でした。
佐藤浩市を追い詰める廃団地と恭子を連れて行った団地が同じだったけど、ここはもしかして元夫婦だったりした…?

「家族を殺された人間は
ほんの少しでも幸せを望んじゃだめかな」


脚本 3
美術 3
演技 3
演出 3
チープ感のなさ 3
満足度 2.7
その他(音楽、カメラワーク)
八咫

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