イディオッツの作品情報・感想・評価

「イディオッツ」に投稿された感想・評価

ピピ

ピピの感想・評価

3.5
やっと観た、
障害者を演じる健常者集団の話。

音楽とかもあまりなく、手持ちカメラで撮られたドキュメンタリー風なんだけど、終始衝撃的で迫力がある。

『奇跡の海』でカンヌグランプリを取って、今作挟んで、『ダンサー・イン・ザ・ダーク』でパルムドール。

すごいキャリアの積み方してる。
この無名俳優ばかりで撮った、ドグマ95の『イディオッツ』の存在感たるや。



イェップだけずっと障害者演じてないか?という疑問ありつつ、どうなったのか分からなかったので、教えてほしい。

エンドロール手書きなの好き。
ドルビーのマークも手書き。
MBac

MBacの感想・評価

4.5

トリアーの魂と態度の映画。
淡々と事が進む中、フッとした場面でトリアーのクズどもらに対する冷めた怒りが刻印されている。
summer

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3.6

このレビューはネタバレを含みます

ドグマ95の映画をはじめてみたから、え、ホームビデオ?とはじめは思ってしまった。
でも、それがあまりにも直接的でなんだか作品そのものにえぐられるような気持ちにさせられた。
ストーリーは、『内なる愚かさ』にすべてがある。皆がもっているその愚かさは賢い人は隠したり、コントロールできるが、それが上手くできない障害者がいる。そこにさして差はないが、ある。みたいな。
きらいじゃない。
健常者なのに障害者のふりをする集団の話。胸糞シーンは沢山あるけど、メッセージ性が強い。ラストシーンは特に最高だった。
Red

Redの感想・評価

3.5

このレビューはネタバレを含みます

中々衝撃的な映画であった。
障がい者を演じる内容を差別的と批判されたのに対し、トリアー監督はそのような考えそのものが差別的だと返したらしい。
障がい者を演じるコミュニティに属する人々は健常者という肩書きに苦しめられている人たちであろう。社会のモラルやルールを守り空気を読むことを要求され責任を追わねばならない"賢い"人々は窮屈で生きづらい。
自由に振る舞っているように見え、社会的に配慮される存在である障がい者にアファーマティブアクションに適応されない彼らが魅力を感じるのも分からなくはない。
人々から理解されない行為の中には自由があり連帯がある。
ラスト、家族の前でも"アホ"に振る舞えるか挑戦する凄まじいシーン。何が人間を"賢く"縛り付けいているのかありありと提示される。
カレンがわざと音を立て、口回りをクリームでベタベタにしながらケーキを食べるシーンは様々な思想と悲しみと窮屈さに胸が痛くなる。
解放に向かうほど社会に縛り付けられるという構図に愕然とした。

不味かったのは障がい者の名を借りて金を巻き上げたり、人々を騙す行為があったことであろう。
彼らが本物の障がい者と会うシーンの顔の引きつる様子は己らの行為が差別的であるという自覚に他ならない。
障がい者を語り、良心に漬け込む行為はトリアー監督に言わせれば配慮的な差別感覚を嘲笑う様にも見える。
とても考えさせられた。
cozy

cozyの感想・評価

-
今まで色んな映画を観て来ましたが、初めてスコアを付けられないものに出会いました。

でも毎回ラース フォントリアー監督の作品は観ておくべきものと思わされます。

こーゆーのを撮っちゃいけないよと心底から思える、言える人は神様仏様

ラース監督の映画魂、凄すぎ…
しんどかったぁ〜^^;
途中、何度投げ出そうかと思ったことか。

内容を知らなかったので最初何が起こっているのか状況を掴めず。

健常者が障害者のフリをして人の心を試す集団を取材した風の作品。

レストランで大騒ぎをしてお金を払わずに出てきたり。
クリスマスの飾りを家々を回って売りつけてみたり。
彼らを差別する人間を罵っているこの集団を見て、どっちが馬鹿にしているんだか…とムカムカしながら観ていたけれど。


ラストの数分間で唸ってしまった。
「愚者」を証明すべくカレンがとった行動。
やられました。
こんな映画でこんなやり切れない切ない気持ちにさせられるとは、やっぱりトリアー監督だ!!!
スコアが難し過ぎる。
初のスコアレスかな…笑
精神的・知的障碍者のふりをすること。
けっこう終盤まで、なぜか胸糞悪くて みてるのが辛い。
小さいカメラで撮影されているのと、場面場面で 青みや赤みの少ないのがこわかったし、ドキュメンタリーみたいできつかった。
それでも最後まで観たら 救われずとも同情ぽい恥ずかしさとかなしさを感じた。メッセージはちゃんとあると思う。
ドグマ95。
Ukosaaan

Ukosaaanの感想・評価

3.7
ドグマ95作品であり、知的障害者を装って人々を騙したりお金を稼いだりと社会に挑発する集団をハンディカメラで追うモキュメンタリースタイル。
役者や演出は基本的に即興で、本物の障害者が現れたりグループセックスを始めたりタブー極まりないけど、それ以上の深いメッセージ性を持つ本作は貴重。
愚かでいることで救われるけど、無意識に差別しながら辛い現実と共存するのは難しい。
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