Ness

レディ・イン・ザ・ウォーターのNessのレビュー・感想・評価

3.9
おとぎ話の中から出てきた水の妖精と、アパートの管理人クリーブランドの運命に導かれるような不思議な物語。シャマラン監督は俳優として出演もしています。

寓話的な脚本と、透きとおるような綺麗な演出で自分はとても好きだった。どうやらこの映画自体がおとぎ話の1つなんですね。なので守護者、翻訳者、ギルド、ヒーラーなど役割をもった人々が運命に導かれるように行動するのも納得。世界の滅亡を食い止めるメッセージを作家に伝えるためにやってきた水の妖精。この設定をアパートでやるのがおもしろい。

水の妖精(ストーリー)がすごく綺麗で、アパートの住人達もそれぞれのキャラが魅力的だった。右腕だけ鍛えている人とかほどよく現実離れしていたし、たまに入るなにげないセリフもよかった。シャマラン監督が作中で言っていた通り、この作品も長い時間が経たないと評価されないのかなあ。(10年ちょっとでは足りなかったみたい)

映画でしかできない設定で特殊な世界観をもっていて、新鮮な気持ちで観れた。「シックスセンス」しか観たことがなかったシャマラン監督の作品をもっと観てみたいと思いました。
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