ゆいこ

落穂拾いのゆいこのレビュー・感想・評価

落穂拾い(2000年製作の映画)
3.8
ゴミを漁るような行為も、当人の意識や考え方一つで蔑むべき物とは違うことを知る。
捨てる神あれば拾う神あり。
この言葉が、これまでとは違った意味を持つようになった。
芸術とは、思考の中と外で物事を整理すること。
作中で最も印象的な言葉だった。
”おこぼれ”から芸術についてテーマが広がる所に、アニエスの思考の一部に触れた気がした。
彼女の映す人々の表情や、切り取られたものが好き。
それは即ち、彼女の視点で見る世界が好きなんだと思う。
すっと心に溶け込むようなドキュメンタリータッチの映画、私にとっては珍しくて嬉しい、特別な作品。
ゆいこ

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