落穂拾いのJayaのネタバレレビュー・内容・結末

フランス国内にて「落穂拾い」する人々を中心にお話を聞くドキュメンタリー。プリクラをハッキリ見たかったなあ。

廃棄物を拾う「落穂拾い」が刑法の文言にも出てくるほどに歴史的にも裏付けのある行為だということに驚き。さすがは農業大国。生産者の反応はさまざま。

消費社会の単純な警句というわけでもなく、破棄された品が輝く瞬間に美を見出すような視点。実際にそういう芸術が多く取り上げられるあたりには、さすがに美への素養が違う気がしました。

ＤＶ撮影の画面は余り魅力を感じられませんでしたが、それでもならではの遊び心満載で楽しい。最後の被写体は最も印象的だったというボランティア先生。そして剥き出しの「落穂拾い」の絵画。

いくつかの意外な実際に驚かされるとともに、この国に通底する一つの視点と撮影者の視点が相反する面がありながらも心地良く提示されていた作品でした。