nekosuki

アバターのnekosukiのレビュー・感想・評価

アバター(2009年製作の映画)
3.9
この映画を劇場で観る機会がないままレンタル解禁を迎えたが当時はブルーレイレコーダーを持っていなかったので仕方なくDVDを借りて観ることになった。

それでも世界感の美しさに魅了されて数年後3Dテレビを買った。しかし、それには専用のメガネの付属がなかったために機能を生かせないまま無駄に数年を過ごしてしまった。全く宝の持ち腐れとはこのこと。

昔、中国映画で「空飛ぶ十字剣」と言う3D映画を劇場で観たときメガネ越しに目の前に飛んでくる槍や刀に肝を冷やした思い出がある。

それ以上に、「アバター」は私達に映像の可能性を再考させたし、映画の付加価値を高めた記念すべき作品だと思う。

思考を現実に置き換える発想は「マトリックス」で既に実証済みだが、「アバター」ではCGアニメとの融合が画期的だった。アカデミーの作品賞は取れなかったのに美術賞や撮影賞に輝いたのはCG技術が優れていたからに他ならない。

美しい“パンドラ"という星で暮らす生物の造形が私的には全く美しくなく異様でさえあり、ちょっと受け入れ難かった(笑)
顔つきは目が離れて半魚人のようだし細い体は青く輝きしっぽまである。
もう少し親しみのあるルックスだったら、もしかして作品賞が取れたかもと思ってしまった(笑)

その後、劇場で映画を観る選択肢(2D・3D・4DX・IMAX)と増えたことも「アバター」の功績だと思う。
映画では本物の3Dカメラで撮影されているがテレビの3Dは紛い物だったのでアッと言う間に廃れてしまった。

テレビはカラーとリアルさの追求と大型化が進み劇場に迫る迫力を有するようになった。動画配信のお陰でオウチ映画館の質も上がった。
我が家も折角大型テレビに買い換えたので配信中の「アバター」を再鑑賞する良い機会だと思っている。
nekosuki

nekosuki