滝和也

スター・トレック5/新たなる未知への滝和也のレビュー・感想・評価

3.3
スター・トレック
オリジナルメンバー
による映画版第五作。

スタトレ自体のテーマ
人類未開の地への冒険
を描いた完結編になるはず
の作品だったのだが…。

「スター・トレックⅤ新たなる未知へ」

ロミュラン人、地球人そしてクリンゴン、3つの政府が共同で統治する惑星で事件は起こる。バルカン人サイボックによる反乱。総督たちが人質に取られ、地球連邦はカーク提督率いるエンタープライズ号を派遣するのだが…。

う〜ん。これは本来傑作選に入れるのは辛いところですね…。脚本、SFXを含む演出共に薄っぺらい上に、TV作品レベルなんですよね。

まず…テーマがまずい。サイボックの目的は宇宙船を奪い、神のいる場所に向かうこと。神が出てくるとどうも…。冒険活劇よりも心理、真理的な方に寄っていきますし…。これの扱いが中途半端だと薄っぺらくなりますよね。まぁ…適当と言うか、なんだこれ?って感じに仕上がってます(T_T)

いつものカーク、スポック、ドクの友情、信頼の物語ではあるんですが、前作までの内容には及びませんし、ユーモアでも前作に遥かに及ばない。

更に…前回まで進化していた特撮が、明らかに後退してる。チープになってます…。嘗てのTVシリーズレベルに戻っちゃいました。まぁ…TVを見ていた僕には懐かしい感じではあるんですが(笑)冒険活劇としてのレベルも下がってます。

敵であるサイボックも中途半端な存在で…よくわからない。彼の存在意義は何だったんでしょうね…。冒険できなくなったカークたちを無理やり冒険に誘う存在だったのかなと…ラストもまぁ適当ですからね…(T_T)

歯切れの悪いレビューになってますわ…確かに流し見しても良いレベルですからね。流石にゴールデンラズベリーをくらってるだけあると。当然このままでは終われなくなり、更に最終作ができるという事になります。その点からは良かったのかなと。もう1作見れた訳ですからね…。

追記…戦犯である監督は主役カークを演じるウィリアム・シャトナー。ヒットを続けたレナード・ニモイ、スポックに任せなかったのかと当時思いましたが…、まぁ色々あるんでしょうね…。
滝和也

滝和也