役者は演技に慣れた途端につまらなくなるといって息子を叱ったのは柄本明だったか。直近の太賀はそんな感じで、特に先月公開のNテレ系青春サイコパス少女漫画映画での演技を観た際に一気に熱が冷めたところだったので、若き頃の才能を再認識させられたのは助かった。
映画主演デビュー作だし、新鮮に立ち向かう演技が視聴者の心の奥に伝わる。繊細な表情表現が際立ち、今のわざとらしい『上手いだろう演技』より心に響く。こういう純粋なドラマを現代の若者に見せたい。高校生の息子にも見せたら何というかな。
最後に一つ。前田敦子には華がある。