このレビューはネタバレを含みます
冒頭、布が落ちる夢、というか自分の銅像が立ちまくりのカットは確かに圧倒的に面白い。それを「首都で見るべき夢だ」で済ますところも変だ。
でも悔しいのでそれ以外にも。
・一瞬の指パッチンのカット、だ…
ハインリヒ・ベルの原作は日記であり、日記とは主観的視点から、信頼できない語り手を設定できる。映画において、原作のテキストはほとんど忠実に引用されているのに、主人公が歩く街並みも、夢と現実の垣根もあっ…
>>続きを読むずっとこの監督たちの作品見たかった
どうせならデビュー作から見ようと思ってこれ見たけど難しいし教養ないと理解できなそう
因みにぼくは何もわからなかったです
この映画レビューしてる人たちも9割くらい…
無自覚な階級意識と無分別。
ジャン=マリー・ストローブ&ダニエル・ユイレ。
彼と彼女のデビュー作となる。
戦後西ドイツの冷戦構造の中で、未だ特権階級意識を持ち、数字と属性でしか人を見られない男の姿を…
ストローブ&ユイレのデビュー作の短編。
夢の内容や、話していた相手の妻を寝取る妄想をするといった、他人の低俗な扱いから、マホルカ=ムフの性格が表現される。キリスト教を曲解し、戦争の合理性を裏付けた…
ストローブ=ユイレの処女短編はナチス後ものうのうと甘い汁を吸って生きる軍人の話だが、説明は少なく、セリフも淡々としているので背景をさして学んでいない人間にはぼんやりとしか風刺や怒りは掴めない。気にな…
>>続きを読むふつう。やや弱い。
◆製作の背景◆
ナチスへの反感を抱きつつも全体主義体制下で六年間にわたって従軍させられ、戦後は “廃墟文学” と呼ばれる敗戦直視の文学活動を果敢に開始したハインリヒ・ベル。1…