アァーーーーーー

隠された記憶のアァーーーーーーのレビュー・感想・評価

隠された記憶(2005年製作の映画)
4.7
この前見た「ピアニスト」で描かれていた、あの無言で激情な感情表現が暫く頭から離れなかったのと、
仲間内でも異論反論、賛否両論の物議を醸し出す「ファニーゲーム」は自分が肯定派つーこともあって、
同監督が表現する冷徹な激情と、
決してホラーではないけど背筋の凍る様なゾッとさを感じさせる様々な表現の方法に魅了されて、
一気に他作品も追ってみたくなり今作を借りました。

レビューに関しては他の方々のレビューが素晴らしいので、そちらを参考にして頂くとして、、

固定カメラの映像が劇中で使用されてるリアルなビデオカメラの映像に切り替わったり、
その固定カメラの描写が実際の劇中でも使用されているので「あれ?これはどっち?」となったり、逆に引っ掛けられたり、
子供の妙な表情と、親との距離感だったり、
自殺の本当の理由だったり、
何よりも最後のエンディング固定カメラで
「もしや、、これも映像か?」
と勘ぐっていたら
「あ、ヤベ、いけないもの見つけちゃった。。」
の瞬間、ゾッとして背中にゾワゾワが走りながらも顔は恍惚の表情を浮かべるぐらい、
何気ないところに見てはいけないものを見た心霊写真的な感動?
このラストは深い。
ヒジョーーに深い。
かなり不快。

結局ここの部分でナニを見逃してしまうと「で、犯人は?」的なノリで憤慨して終わってしまう可能性あり。

結局、特典映像で監督が語ってる様な「犯人探しが映画の目的ではない」つーのは何となく分かるにしても、個人的にはやっぱり余韻で推理が走っちゃうし、そういうのを友達同士で盛り上がって話してる最中に「いや、そうではなく、この映画は罪を題材にした映画なんだよ。で、これは〜」と横槍を入れられるほど興ざめする事ないし、罪どうのこうのほど解釈や説明が難しい事はないと思うので、その辺の下りは内にしまいながらも、また再生してしまおうかと思わせてくれる映画。

ただ、全体的にちょっとダラダラ進行してるのがマイナスかなー。
もっとテンポが良かったり、テンポ感が変わったり(だからこそ自殺の部分のテンポが生きるというのもありますが、、)してたら確実に5点は固かったかも。

普段からこういう映画に免疫も無ければ「ピーチガール」とか見て喜んだり感動したりしてる女子に見せて感想を聞きたい!(ニヤリ)
アァーーーーーー

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