ビターチョコ

SF/ボディ・スナッチャーのビターチョコのレビュー・感想・評価

SF/ボディ・スナッチャー(1978年製作の映画)
4.0
DVDを10分のところで止めた。あまりの充実度に嬉しくなったから。演出の一つ一つが心地よいのである。(たぶん)初見なのに、どんな人が何をしてるのか、それが良く判るのである。

あらすじ。
何かが、どこからか、やってきた。目的は静かに……地球人と入れ替わることらしい。それに気付いた人たちが抵抗を始めた……。

主人公のマシューは衛生局の男で、映画冒頭に食堂の検査をして営業停止にしようとする。厳しい性格のようだが信頼できるタイプで、実は愉快な人のようだ。彼の同僚の女性が恋人の異変(別人になった?)に気付き、マシューに相談し、マシューは友人の精神科医に相談し、そして……。

原作はジャック・フィニイのSF小説『盗まれた街』。四度も映画化されているが、その二本目が本作。一作目の監督はドン・シーゲル(彼は映画にちょっと出るのが好きらしい)。

好きになった。「なんだかなあ」と残念に思う所がないので安心して観ていられる。

監督はフィリップ・カウフマン。『レイダース』の原案で、『ライトスタッフ』の脚本・監督の人である。脚本はW・D・リクター。『ニードフル・シングス』の脚本の人だ。そして、撮影はマイケル・チャップマン。スコセッシ監督と何度も組んでいる。

久しぶりに良い映画を観たので満足した。

主演はドナルド・サザーランドだが、DVDパッケージに彼の姿はない(シルエットだけ)。裏にレナード・ニモイが「どーん」とあるのに。