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暗殺の森のobaoのレビュー・感想・評価

暗殺の森(1970年製作の映画)
4.7
@KAVC
胸を打つ、あまりにも美しく幻想的な映像は、イタリアンファシズムという夢を見せられていたのでしょうか…。

第二次世界大戦中、ファシズムという時代の真っ只中に飲み込まれた男の悲劇。かつての恩師の偵察を命じられた新婚旅行最中の妻ジュリアの可愛らしい無邪気さが余計に胸を締め付け…ジュリアと教授の妻アンナのダンスシーンは、宝物のような輝きを放っていました。そして、ムッソリーニの失脚とともに色をなくした現実が、映像にも如実に現れます。

場面転換の度にハッとさせらる映像美と計算しつくされた構図は、本当に素晴らしく…何とも神々しいほどの傑作でした。