おーちゃん

暗殺の森のおーちゃんのレビュー・感想・評価

暗殺の森(1970年製作の映画)
3.0
死ぬまでに観たい映画1001本より

芸術作品とはなかなか苦手である。
真意がわからないものとしては、一度観て直感でレビューを書くのはおこがましい気もするし、そもそも点数にしちゃっていいものか…
まぁ細かいことは気にせず…

ファシズムを描いた作品ではあるが、ファシストになりきれなかった男の話かな?
物語は…うーん、複雑ではあるが、あらすじとしてまとめると数行で終わりそうな内容である。
きっとラスト15分あたりと、ところどころの画になる映像を見せたいがために、中間の話がとにかく長い。
主人公の背景をしっかり掘り下げるのかな?と思いつつ意外とあっさり説明してくれるので、ほとんどがジュリアとアンナという美女二人を何かと対比させて艶やかに見せるのがほとんど。

根本的に描かれているのは、マルチェロがアイデンティティーを保つために必要なことが過去のトラウマ自身であり、それをファシズムで補完し、自分を成り立たせている。
トラウマがあるからファシストに走ってしまったのではなく、トラウマを理由にファシストであることを望んだだけの話。
そこに気づいていないので、何をしても中途半端であり、ラストの真実を知ってしまったことで、
それに気づいてしまい、絶望にうちひしがれるのではなく、トラウマに愛着を持っていた故に、怒りが込み上げてしまうということ。

まるで、自分のアイデンティティーを確立し、心に素直に向き合ったと思いきや、
アスカが生き残ってしまい、自分の心が裏切られたことに怒り、アスカの首を絞めてしまったシンジくんのように、
「気持ち悪い」