暗殺の森の作品情報・感想・評価 - 2ページ目

「暗殺の森」に投稿された感想・評価

堊

堊の感想・評価

2.5
池袋に着いたら若者が「俺はオペラのが好きかな〜〜ちょーかっちょよかったし!オペラ最高〜」って話しててなんのことかわからなかったけどいま理解した。
ベッドシーンの浪花節カメラワークとかドヤ顔ストラーロ全然好きじゃない。揺らしまくった電球のアレも確か70年代のキネ旬で「彼の不安定な心境を…」みたいな文章を読んだこと思い出した。読書感想文の答え合わせをさせるような演出が自分は苦手。せやね、かっこいいね。イマジナリーフレンドのようにどこでも現れるマンガチェロ?が癒し。パスタ立ち食い女と冒頭の横移動はとてもよい。そういえば三人称の百合って存在しないね。
凄まじい作品だった。卓越されたクオリティの高さで、内容、演出、映像、全てに置いてこれ以上ないクオリティの高さで驚いた。歴史的なレベルの大傑作と言っても過言ではないと思う。ベルナルド・ベルトルッチ監督の才能、センスの良さ、完璧主義に脱帽した。

人間の醜い部分が、これ程まで美しく描かれていることが本当に衝撃的だった。ワンカットワンカットが絵画の様な美しさで印象深かった。エンドロール前のラストカットには戦慄を覚えた。

美しい絵画の様な世界観に、ユーモアなんかもしっかりと詰め込まれているのに、終始おぞましい空気感。ただ単におぞましさを露骨に出してる訳ではないのに、おぞましさの極みみたいな作品だった。そこら辺のホラー映画よりも恐ろしく、張り詰めた緊張感が印象的だった。

役者達の演技も素晴らしかった。特に女優陣が魅力的だった。

極たまにしか出会えない本物の傑作。ベルナルド・ベルトルッチ監督の凄さを思い知った。映画館で観れたことに感謝。
カメラワークや演出が独特で楽しかったです。そのこに目がいってしまいがちでした。
tandard

tandardの感想・評価

5.0
全てとは言わないが、ほとんど全てのシーンが素晴らしかった。

シーンに見入ってしまって、ストーリーがどうでもよくなったしまった 。

特にダンスホールのシーンは鳥肌ものだった。

最初の方の家の中で、シャッターで螺旋状に壁に映る光がとてもいかしてた。

最後に妻がソファに足を開いて座るところもとても良かった。シミのついた服の寂しさ。

不自然なくらい青くするところも良かった。特にエッフェル塔のシーンは素晴らしい。

監視役のマンガニエーロのコミカルさも良く、二人の関係性が逆転したり戻ったりするのも良い
ダンスホールで窓ガラスに意味深に貼られたローレル・ハーディの写真は、そう考えると、クレリチとマンガニエーロのコンビがそう見えてくる気もしなくはない。

ゴダールの影響がストレート過ぎるのかな、と思ったりもした。
カメラが超絶かっこいい。
Gack獅子

Gack獅子の感想・評価

3.3
半分も理解できていないが、自分なりに解釈すると自己肯定できず社会からの評価で自らを肯定しようとして自分の欲求を捨てた結果狂ってしまう男の映画。社会はすぐさま無責任に変化するし手のひらを返す。男は過去のトラウマによって自己肯定の方法を失う。
iorisasaki

iorisasakiの感想・評価

4.0
2回目

妖艶で官能、というわけでもなく、さっぱりとしたさわやかな色気と美しさが良かった。色彩が際立っているってほどでもないけれど、センスのよい映像美。2回目なので楽に観れた。あまり特殊な映画ではなく、おそらく多くいたであろうファシストの半生。売り文句の誇張表現は危険だなと。
女が倒れこむ様をイマジナリーラインを越えて見せる、「ゴダールの探偵」への系譜を発見しました。拳銃を投げ渡します。
物語的な非常に複雑な心理描写。