『人生タクシー』が有名なジャファル・パナヒ監督（現在も投獄中？）のイランの女性問題をテーマにしたドキュメンタリー風ドラマ。
この作品は、2005年6月のサッカー⚽️ワールドカップ、アジア地区最終予選、イラン対バーレーンの試合に監督がゲリラ撮影をしている。
イランのサッカーは国民的人気スポーツだが、女性はスタジアム観戦が法律で禁止されていた🈲
禁止されればされるほど観たくなるってものですよね。
サッカー大ファンの女子は男装して、何とか紛れ混もうと必死。
しかし、警備は銃まで持っての厳重さ。摘み出されて会場脇で隔離されてしまう。
スタジアムの熱気を感じながらも観ることが出来ない女子たち数人。その間、トイレに行くのも大変。全くの不条理さをコミカルに描いている。
心優しい兵士のお陰で、何とかトイレも行けたり、帰りの警察署へ向かうバスの中では、途中に喉が渇いた女子たちに店に立ち寄りジュース（多分ポケットマネー？）も差し入れてくれる。
殺される可能性もある割には緩やかな雰囲気だった。
収監されている監督は、当時、自分の娘との会話からヒントを得たようで、思い立ってゲリラ撮影を試みた。この試合にはイランが勝ったから良かったものの、負けていたら作品はボツになっていたのかな？
（その後、横浜国際競技場でのアジア地区最終予選の最終戦で日本対イランは2−1で日本勝利）
