モールス

ビハインド・ザ・サンのモールスのレビュー・感想・評価

ビハインド・ザ・サン(2001年製作の映画)
4.0
本作の映像が持つ殺伐とした雰囲気が印象的でした。荒野で繰り広げられる、二つの家の争い。祖先の代から続く土地の奪い合い、双方の殺しあい等、グロい描写はないものの血生臭さは十分にあります。主人公トーニョは、敵側の家族の一員を殺して復讐のために命を狙われる羽目になります。すぐ殺されるのではなく、暫く敵側と休戦状態になり一拍おくことに…。このタイムラグが死に行く主人公の死の覚悟を表現するのに、効果がありましたね。とにかく双方の家が殺し殺され憎み合いをする姿が陰鬱です。因習により、人間の命を圧迫する雰囲気が悪魔的に感じました。南米ブラジルという舞台が凄く適所であり、本作とのマッチングが素晴らしかったですよ☆
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