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カンバセーション…盗聴…のuのネタバレレビュー・内容・結末

カンバセーション…盗聴…(1973年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

一体これはどういう映画だったのか。盗聴師であるコールが、依頼された案件の盗聴をしていく中である事件に巻き込まれてしまう話だけど、ストーリーなんてあるようでないようなもの。会社の重役を殺したのは妻の方だと思うけど、事件的なサスペンス要素はゼロ。この辺はアントニオーニの『欲望』を彷彿とさせる。
盗聴する側が盗聴される側になり、疑心暗鬼となっていく主人公はかつて自身の盗聴により殺されてしまった家族の罰なのか?
キリストは手で破けるような薄いゴムで出来ており中身は空っぽだったのは皮肉が効いてて良かった。
映画としては破綻してしまっている本作だが、コッポラの抱える精神的な恐怖が色濃く出た作品だと思う。会心の一作ではないのに、カンヌでパルムドーム取ってしまうのは流石。
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