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カンバセーション…盗聴…のちゃくろねこのレビュー・感想・評価

カンバセーション…盗聴…(1973年製作の映画)
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F.コッポラ監督初期の意欲作!
盗聴のプロの男(ジーン・ハックマン)が、依頼を受けてあるカップルの会話を盗聴したことをきっかけに、精神的に追い詰められていく心理スリラー。
依頼人とカップルにまつわる事件の真相は曖昧なままで、あくまで男の心理状態を克明に追っているのが面白い。小さな棘のような疑念や罪悪感が、じわじわと幻覚や妄想、狂気へと変わっていく。70年代の主役級俳優さんって、ぶっ壊れる役が多くて大変ね〜

録音したカップルの会話の反復と、淋しげなピアノの旋律が、不穏な空気を掻き立てる。
ジリジリ展開で台詞も多くない分、画面を見ていろいろ察しなきゃいけない感じ。散々溜めてからの終盤の急展開と、立場が逆転するラストは、驚いたし怖かった!

ハリソン・フォードはちょい役かと思ってたら、意外にキーパーソンだった。
あと個人的には、これでようやくジョン・カザール出演5作品を、コンプリートできたのが嬉しい!
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