このレビューはネタバレを含みます
若き日のハリソン・フォードが拝める。
西海岸一の盗聴屋、ハリーコールの仕事に人生を捧げ、仕事に殺されてしまう人生。
とある企業の専務が依頼人である二人の男女の会話の録音を頼まれる。広場のパントマイムや流れ行く人々を映し、その二人にフォーカスを当てるシーンから始まる。
過去の自分が関わった仕事から死者を出してしまったというトラウマから、依頼人が二人を殺そうと企んでると推察し、テープを渡すことに対し、慎重になるハリー。本来御法度なはずの依頼人の私情に取り付かれたように介入してしまう。
が、二人が逆に依頼人をはめて殺害してしまうという落ち。
トイレから血が溢れだしてからの、ラスト、盗聴を恐れ全てを破壊した自宅の部屋の中で一人サックスを吹く姿が秀逸過ぎる。