Mami

スペルのMamiのネタバレレビュー・内容・結末

スペル(2009年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

とにかく汚い(褒め言葉)。それも体液的な意味で。しかし老婆の口から出る得体の知れない液体とか、老婆の死体が吐くよくわからない吐瀉物とか、鼻血とか、泥とか、アリソン・ローマンがいろいろなものに塗れながら祟りと戦うのだが、戦っているうちにだんだんキレてきて、「このクソババア!」というテンションになっていくのが観ていて楽しかった。ベジタリアンで上流を意識したしゃべり方を心がけ、と言ってみれば「いい子ぶって」生きてきた彼女が、終いには生き残る為なら嘘もつくし人に呪いをなすりつけようともする。オチは割と早い段階で読めたけれど、このオチにするなら「感情移入はできるけど破滅してもかわいそうすぎない」これくらいのキャラクターにしておくのがちょうどいいのではないだろうか。がんばったのに小さなミスで報われないラストにもあんまり気分が暗くならなかったのはそのせい。
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