夜光虫

流れるの夜光虫のレビュー・感想・評価

流れる(1956年製作の映画)
3.8
没落していく芸者屋敷。お金に困窮していても見栄だけは張らねばならぬ。他人である女中の目から見た芸者世界が淡々と描かれる。豪華女優陣も圧巻だが、本音と建前、見栄、虚勢、意地悪、そういったセリフの一つ一つがよく作り込まれている。これから起きる何かを想起させながらも描かずに、淡々と次のシーンへ進めていくカット割りもよい。
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