10000lyfh

トータル・リコールの10000lyfhのネタバレレビュー・内容・結末

トータル・リコール(1990年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

火星植民の未来、酸素利権を巡る支配者と反乱分子の争い。個人的に面白かったのは、支配者に利用され別人格を植え付けられた男性が、本来の人格をブロックし、肉体を乗っ取ってしまうというプロット。オーディエンス的には、冒頭から観ている植え付けられた人格の方が、ヒーローであり、ハッピーエンドなのだが、2つの人格が 1つの肉体の争奪をし、人工的に作られた方が肉体を手に入れるという感覚が、とても危うい(めっちゃ P. K. ディックで好き。一方で、ブロックバスターアクション映画としてもまずまずなので、ここらへん全く気にせずに楽しむ人は楽しむだろう)。また、中盤の「これは夢」シーンでは、主人公と共に私も混乱したし、ラストでも「全てが夢かも」がセリフとホワイトアウトで示唆されるなど、全体を通じて「何がどこまでリアル?」感が漂い、そこも好き。支配者が主人公の別人格を作る理由が曖昧など、プロットに強引さはあるが、スルーで笑。製作当時でも古めでチープな美術やシュワの大根も、本作ではプラス
10000lyfh

10000lyfh