地底獣国

トータル・リコールの地底獣国のネタバレレビュー・内容・結末

トータル・リコール(1990年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

注意!重大なネタバレあり














「結局はリコール社のプログラムでした。」とした場合「じゃあクエイドがいないところでリクターたちが話してるところとかは何なん?」って疑問が出てくるわけだがそこのところヴァーホーヴェンはどう思ってるのか気になる。まあ「映画ってそういうものだろ」「夢の中でも自分が不在で第三者視点になることがある」とか理屈をこねることは出来るけど。それにそこをなるべく矛盾がないようにすると説明のための会話シーンとか映像とかが増えてテンポ悪くなりそうだから全体としてこれぐらいが良かったのかも。コーヘイゲンのアレとかその前振りの金魚の口ぱくぱくとか無くなっちゃったら勿体無いし。

さて、起こったことが(映画内)現実だという前提で見るとこれはもうシュワ+ヴァーホーヴェンの化学反応が大爆発した最っっっ高‼︎の超脳筋悪趣味バイオレンスアクション大作なわけで、見どころ挙げてくと頭からラストまで説明することになるという「コマンドー(玄田哲章吹替版)」と同じ現象が起こってしまうわけで、火星に行く前のヤマ場であるエスカレーター銃撃戦のところとか毎回「ひっでぇなあ」と口にしながらニッコニコで見てしまう。

ロブ・ボッティンの特殊メイクも絶好調で、1950年代パルプ雑誌(読んだことないけど)から抜け出た様なミュータントたちも素晴らしい(トータルリコールと聞いて三乳女を想起する向きも少なくないと思われ)けど本作ではなんと言っても顔芸!「いやそんな、物理的に無理!」って突っ込ませたくてしょうがないような発信機除去シーン、twwooooowweeeeeeksおばさんの顔パカ、火星の地表に放り出されて目玉とベロびょおーん!からの戻るんかぁーい⁉︎まで好きすぎて困る。近年では急速冷凍表現の方が主流になってて、あれはあれで好きなんだけどやっぱりびょお〜んの方が楽しいよねえ!

あとジェリー・ゴールドスミスのクセになる楽曲とか(オープニングクレジット曲は多分コナンザグレート意識してる)、「人を殺して捨て台詞」の数々とか、シャロン・ストーンの金的蹴りとかまだまだ好きなところあるんだがこのぐらいで。

大事なことなんでもう一回書くけど何から何まで最っっっ高‼︎!つくづく4Kリマスター版観に行けなかったのが悔やまれる。
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