「記憶を操作する」系の映画ジャンルというものがあるようである。おそらく「現実と夢が交差する映画」の亜種ではあろう。
ごく個人的な思いとしては、シュワルツェネッガーはこういう難解なストーリーより、「コマンドー」のような誰にでもわかりやすく肉体で突っ走る作品の方が合っている気がするのだが。
本作の魅力は、「未来世紀ブラジル」にも似たレトロ風味の近未来とディストピア感にあると思う。ミュータントの描き方が妙にリアルで気合が入っており、結果的にはアクション映画としての側面を喰ってしまっているようにも感じられる。
で、ストーリーとしては最後に何が現実で何が虚構だったのか、わからずじまいだったのだけれど。