wiggling

怪人マブゼ博士/マブゼ博士の遺言のwigglingのレビュー・感想・評価

-
カナザワ映画祭2016不安な時代呪われた映画特集の一本。暗黒映画連続鑑賞4本目、さすがに疲れて記憶もあいまい。

他の方もおっしゃるとおり、これは黒沢清の世界観ですね。
犯罪王マブゼは精神病院に隔離されてもなお社会に影響を与え続ける。担当の精神科医を自在にコントロールし、死した後にも社会秩序の破壊をたくらむ集団を組織して思想を拡散し続ける。
この悪意が空気感染していく様が身震いするほど恐ろしく、と同時このアイデアは蠱惑的な魅力を放っています。

来るべきドイツの暗黒時代を予見するような内容に、フリッツ・ラングという映画作家の凄みを実感しました。

ドクトル・マブゼの物語にすごく興味を持ったんだけど、関連作品を観るすべはあるのかしら?ソフトは軒並み廃盤でプレミア価格付いてるし...
wiggling

wiggling