怪人マブゼ博士/マブゼ博士の遺言の作品情報・感想・評価

怪人マブゼ博士/マブゼ博士の遺言1932年製作の映画)

DAS TESTAMENT DES DR. MABUSE

製作国:

上映時間:120分

ジャンル:

4.0

「怪人マブゼ博士/マブゼ博士の遺言」に投稿された感想・評価

も

もの感想・評価

3.0
冒頭が良いよね。
堊

堊の感想・評価

4.4
いろんなところで引用されているが、マブゼ対面シーンで部屋に入る→カーテンから透けている男の姿→主人公たちと来て、同じように切返しにしたくなるところをカーテンの向こう側から映し、カーテンに銃声とともに穴が開いて光が漏れていき、それをめくって驚く主人公の姿、そして現れるマブゼ装置、となっているのがほんとうに素晴らしい。どうしてここのシークエンスはこんなに何度も見たくなるんだろうか。正面からマブゼと向き合い霊体が力を発動するシーンなんてめちゃくちゃおもしろい頃の黒沢清だったし、ゴダール大好きなラストの爆走活劇は『スピオーネ』を撮った作家であることを思い出させる。マブゼが発せられるすべての音がインダストリアルノイズしていてとにかくカッコいい。扉が閉まることで終わるラスト。アナーキストどころではなくそもそも犯罪行為自体の純粋性を追求するマブゼの理屈が『殺人狂時代』の溝呂木省吾(天本英世)とまったく同じで興奮した。

本作の公開中止後、ドイツ映画人を招集し、偉大な芸術映画としてゲッペルスが称揚した映画
『戦艦ポチョムキン』
『アンナ・カレーニナ』
『反逆者』
『ニーベルンゲン』
ヒッチコックの『海外特派員』は最悪らしい。
Mayashico

Mayashicoの感想・評価

4.0
精神病棟に幽閉されてるマブゼ博士がシャバの人間たちを操って犯罪をさせるって話が『CURE キュア』っぽい。トーキー映画なんだけど、冒頭から声を出せない状況を作り出すことでサイレントになる。有名なラストの爆走シーンからドライブ感が増して畳み掛けるような活劇にアガる。
Yarrtt

Yarrttの感想・評価

-
1ヶ月ぶりの映画
この作品の後ラングはアメリカへ亡命した。
ドイツでは公開中止になり、日本も合わせて上映自粛した映画。
放題は殺人司令。かなり古いフィルムだが、一番前の席で見ると黄金期に僕自身が飛び込めた気がした。
佐藤

佐藤の感想・評価

-

このレビューはネタバレを含みます

シネマヴェーラ渋谷

閉じられた扉で終わる。これがペドロ・コスタ言うところの扉の映画か?というわけで早稲田松竹へ向かう
気のせいかもしれないけど、俺にもちょっとだけマブゼ見えてたと思う
dude

dudeの感想・評価

4.5
いいもん見せてもらった...。
気が抜けているようで謎めいていて一口で活劇とは言いにくい。ドラム缶爆発から化学工場炎上まで蓄積されてきた不穏さがカーチェイスシーンで起こった何かに結実する。何でこんな政治的な感じがするんだろう?
精神病院に閉じ込められ死してもなお伝染し続けるマブゼの「悪」という話自体もめちゃくちゃ面白い。マブゼは不在の黒幕として警察と犯罪集団のモタモタした攻防とは別の軸に存在しているわけで、そもそも最初にマブゼと呼ばれていた老人が大元なのか?そうでなければマブゼとは何なんだ?と疑問が残る作り。やはり『CURE』は思い出す。半透明の霊体?は出てくるが、それが幽霊なのかイデオロギーのようなものなのか狂った人間の妄想なのかも分からない。
アノ

アノの感想・評価

4.0
短縮版。
冒頭のサイレント風演出が格好良い。
炎上するドラム缶は合成バリバリだけど迫力ある。

車から教授を暗殺するくだりが白眉。
道路に取り残される車で死を表現するの粋だわ。
m

mの感想・評価

3.5
短縮版を鑑賞。
カーテン越しのボスの正体はハリボテってベタさがたまんねぇ

工事爆発のとこはミニチュアっぽさないし実際燃やしてるのかな?凄まじい…
「殺人司令」の邦題が妖しい短縮版。繋がりが曖昧な分、余計に黒沢清。特に後半の車の追跡は既視感バリバリです。しかし、ボスが死んだ後も命令が幽霊のように生き続けるって設定が最高すぎるな。

冒頭のインダストリアルノイズと緊張感、転がってくるドラム缶の爆破、怖い顔しながらどこか情けない盗賊団の撃ち合い、二重露光の幻想表現。ストーリー以上に画力で観客の興奮を駆り立てる感じがたまらない。
>|