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チャイニーズ・ブッキーを殺した男のJAmmyWAngのレビュー・感想・評価

4.0
主人公が演者達に「人格を選んで舞台に立て」と言うんだけど、それはこの物語世界において、厄介な現実を誤魔化すように舞台という場に執着する、主人公自身に当て嵌まる明確な意思表明なワケで。ここで、本作における「映画を撮る」という行為に向けた、作り手のスタンスが明るみに出た印象を受けて、以降の展開はそのスタンスに即したメタなメッセージとしての性質を感受してしまう。そこで舞台に立ったMr. Sophisticationが、"I can't give you anything but love, love, love, hot love"と歌うもんだからこれちょっと恥ずかしくね?と思ったんだけど、それに対してきちんとSHOWとしてのオチが着く事でこれやっぱ良くね?と思った。
シェイクスピア曰く"All the world's a stage, And all the men and women merely players"であって、チャイニーズ・ブッキーを殺した男曰く"Choose a personality! Let's go down there, we'll do a great show!"である。しょーだよね、しょーしゅりゅ☆
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