さよなら僕のマクガフィンたち

チャイニーズ・ブッキーを殺した男のさよなら僕のマクガフィンたちのレビュー・感想・評価

3.9
ここは?クレイジーホースだ
誇りをもってご紹介します ミスター伊達男そして彼の花たち 拍手を


マフィアモノとしても、ショーマストゴーオン的な映画にしても盛り上げようと思えばいくらでも盛り上がらるはずなのに、安易な盛り上げはしない。必要以上に語らない。それがカサヴェテス映画ということなのですね。

一言でいうとコズモのクラブ愛(そしてその終焉の哀愁)ってことになるかと思うのだけど、シーンとして印象に残るのは、例えばカフェで出会った女のオーディションシーン。ライトの妖艶さと流れるルーズな音楽。
またフィルがコズモを殺そうと追いかけるシーンの細かなクローズなカット割りからくる緊張感。

全体的にドキュメンタリータッチで臨場感があります。

グロリアだけじゃカサヴェテスの魅力にいろいろ気づかなかった。3本連続で見といてよかったわ。
コズモってカサヴェテスなのかなぁ。