矢吹健を称える会

リオ・コンチョスの矢吹健を称える会のレビュー・感想・評価

リオ・コンチョス(1964年製作の映画)
3.4
 正直話はうまく飲みこめなかったのだが、冒頭のアパッチ族襲撃シーンから緊張感漂う画面でひきつける。リチャード・ブーンが捕まった牢屋でアンソニー・フランシオサと話をしていて、物音か何かがしたほうに視線をやると、絞首台を建てているのが格子越しに見える、なんて演出も面白い。
 しかしこの映画が真価を発揮するのはライフルを盗んだ輩の本拠地に乗りこむ(というか、連れて行かれる)あたりから。エドモンド・オブライエン演じる元南部軍の大佐とかいう人が出てくる。自分の宮殿のようなものを建設中で、中階段がむきだしで置かれているというルックスが異様すぎる。そしてラスト、燃え盛る炎を背にうわごとを口にしながら消えてゆくエドモンド・オブライエン。痺れました。こいつにもっとフォーカスしてれば最高だったはず。