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名探偵コナン 天国へのカウントダウンのytのレビュー・感想・評価

4.3
名探偵コナンの劇場版シリーズ第5作目!
今回は新一と蘭の関係や過去の回想などにはあまり焦点は置かれていない。そのためか黒の組織を劇場版に初登場させ、組織から抜けた灰原哀に焦点を置きつつ作られている。作風もまるで「タワーリング・インフェルノ」のようなパニックアクションになっていて、最終的には少年探偵団が大活躍するという劇場版5周年には相応しい盛り込み具合。

[あらすじ]
→キャンプの帰り道、コナン一同は日本一の高さを誇るツインタワービルへ向かう。たまたま居合わせた小五郎たちと合流し関係者たちと交流するが、その関係者たちは次々と、、、。しかし、時を同じく黒の組織もビルに来ていた。

[レビューと見どころ]
✔① 演出
→コナンといえば壮大なアクション、というイメージはこの映画辺りから定着したのだろうか。本作品は前作と比べラブコメも少なく、かつ後半にかけての追い上げが凄い。犯人の動機もそこまで酷くないので、事件との噛み合いも良い具合。有り得ない、とまでは言いきれないアクションなので観ていられるのも良い。

✔② 意外な設定
→本作品は、かなり知っていると面白いなと思えるシーンが多々存在。1作目、時計じかけの摩天楼との関わるシーンや、原作の宮野明美との関連だったりと劇場版の中でもかなり踏み込んでいる映画で面白い。

ただ、コナンは原作と劇場版は違くまるで劇場版はパラレルワールドだという意見も多い。映画でも探すと原作との矛盾、とまではいかないがちょっとおかしいなという点も多々存在していたりするので、探すと面白い。

✔③ラスト怒涛の計算式
→ラストシーンへの結びつけとして、とある計算式を使い、灰原とコナンが活躍するシーンが。普通ならば即興で考えつかないだろうこの計算は、当時監督の弟が機械関係の設計をしており協力してもらったとか。ちなみに兄も科学者。とんでもない兄弟である。

➽総評 80
👉上映時間は短い割に、かなり色々な要素が沢山盛り込まれており、かつ面白さは健在。原画シーンも多く、当時劇場で鑑賞していたらどれだけ興奮したのだろう、と思うくらい。こだま作品でも一二を争う作品。これは当たりです。
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