ミステリーと
サスペンスアクション
その融合に挑戦!
崩壊するツインタワー。
炎と爆煙に追い詰められた
コナン達少年探偵団!
「名探偵コナン 天国へのカウントダウン」
名探偵コナン劇場版第4弾!遂に黒ずくめの男たち、謎の組織が劇場版に登場。西多摩市の超高層ツインタワー開業に合わせて起こった殺人事件に挑むコナン達。灰原さんの謎の行動、そして黒ずくめの男たちもツインタワーに現れ、事件は更に謎を深めて行く…。
ヒッチコックが嘗て語った言葉。ミステリーにサスペンスは似合わない。ミステリーは犯人探し、フーダニットの意味ですね。ヒッチコックはサスペンスやアクション、ハラハラドキドキをメインにして余りフーダニットには力をいれていません。確かに犯人を推理する事はアクションはいらないですからね。
この作品、ミステリー(フーダニット)部分とサスペンスアクションの部分の引き受け手を犯人と黒ずくめの男たちに分けて描く事でそれを成立させています。アクションの引き起こす大仕掛けを謎の組織にする事で派手さを増しています。
それはありなんですが、ややミステリー部分が薄めになってますので、その部分が好きな私にはやや物足りなさを感じます。
ただ…アクション部分でコナン、蘭姉ちゃん、そして灰原さん含む少年探偵団が活躍する展開は、嬉しかった。お祖父ちゃん目線になっちゃいますからね…(笑)
サスペンスアクションの舞台は爆破される高層ビル。第一作でもお話にでてきた西多摩市のツインタワー。洋画のタワーリングインフェルノのオマージュ(外を走るゴンドラエレベーター等)、ダイ・ハード(蘭姉ちゃんのダイブ、ヘリポート爆破等)のオマージュが分断に配され、ラストはワイスピより早くあのアクションが…。
そこに少年探偵団の思いが絡み、お祖父ちゃんを感動させてくれる訳です。あゆみちゃんのコナンへの思いや光彦君と元太君の灰原さんへの思いが詰まったシーンは良かった。前ふりと合わせて作品の支柱になってました。
毎回、中心となる人物を上手く変えながら、アイデアを構成して行くスタイルは毎週放送のアニメ、連載される漫画原作の厚み故に強みですよね。まだまだ楽しませてくれそうですし、お気に入りのキャラ登場までまだまだあるので、見ていきます(^^)