ちろる

バーディのちろるのレビュー・感想・評価

バーディ(1984年製作の映画)
3.9
アラン・パーカー監督が、ベトナム戦争によって心が壊れた若者たちの友情を独創的に描いた作品。
ずっと、ずっと観たかったこの作品。
単なる友情ものというには足らないような純粋な何かが流れていて最後はどうしようもなく泣いた。
鳥になりたいと願ったバーディを演じたのはマシュー・モディンはとても儚げでどこまでもピュア、それとは対照的な熱くて男っぽい雰囲気のアルをニコラス・ケイジが演じているのだが、この2人の組み合わせがたまらない。

「人生なんてくだらないよ。理解したくもない。せめて誇りを失わずに生きたい。」

このあるのセリフ、これは辛い経験を通過した人間だからこそ言える本当の言葉なのだろう。
ベトナム戦争での悲惨な体験から精神を病む若者にスポットを当てているので暗くズドンと押し迫るような作品なのかな?と思っていましたが意外にもそうではなくバーディのアルの2人のやりとりがどんどん愛おしくなっていくしたまにクスッとさせられます。
最後の演出は・・・さすがアラン・パーカー監督でしたね。
観ている最中よりも観終わった後じんわり後引く作品でした。
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