青あお

バーディの青あおのレビュー・感想・評価

バーディ(1984年製作の映画)
3.8
“鳥になりたい”

鳥になり空を飛びたいという夢をもつバーディ、ベトナム戦争に従軍しPTSDになり今は精神病院で隔離治療をしている。
一方、親友のアルもベトナム戦争で負傷し帰国する。アルはバーディのもとを訪れ、なんとか正気を取り戻させようとするが…。

鳥になったかのように、一言も発する事なく、ちぢこまり、小さな窓から空を見つめるバーディの姿は本当に痛々しくて観ているのが辛かったです。

偏執的なまでに鳥に憧れるバーディは結構ヤバめです、笑。
愛鳥と一体化し空を飛ぶ夢の中のバーディは、まるで自由を求めて飛び回っている様で、外の世界に順応出来ない危なっかしさを表現している様にも感じました。

顔を包帯でぐるぐる巻きにされたアル(ニコラス・ケイジ)はバーディに必死に話しかけます。友情と愛情が入り混じったその姿はとても感動的なものでした。

ラストはちょっとびっくりしましたが、賛否あるみたいですね。
僕はこのラストは好きでした。
青あお

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