このレビューはネタバレを含みます
再見。
前見たときは、普通にバーディは復活したんだとストレートに受け取っていたけど、これってもしかしたらアルの妄想なんじゃないかと思えてきた。実際、バーディが喋ったところはアルしか見ていないわけで、バーディと対峙しているうちにアル自身も病んでいき、自分が自分ではなくなっていく恐怖を味わっているのだから。
ただし、おそらくアラン・パーカーのことだから、そんなことはない。それに、バーディの心の声は劇中何度か発せられていた。きっとストレートに受け取っていいはずだ。それに80年代に作られたんだから、そうでないとあまりに悲しすぎる。
あと、バーディの物語だと思い込んでたけど、これはアルの物語としての方が大きい。ベトナム戦争の犠牲者は、バーディよりもアルだったことがわかる。結局のところ、バーディとアルのホモソーシャル的な関係性に物語が回収されていくが、これは戦争映画ならでは(特にベトナム戦争)だ。