復活のよにだ

映画 プリキュアオールスターズDX(デラックス)3 未来にとどけ!世界をつなぐ☆虹色の花の復活のよにだのレビュー・感想・評価

4.1
プリキュア映画10作目。
プリキュアオールスターズ映画3作目。
プリキュアシリーズ8作目。
な、スイートプリキュアが初参戦のオールスターズ作品。

記念すべき10作目を祝うお祭り映画に全振りしているのに、大号泣した春映画の傑作。


これだよ。
これこそ全キャラ大集合でやるべき事を全てカバーしたお手本のようなスペシャル映画だ。
プリキュアへの愛が完全に満足度に比例する作品なので見る人を選ぶが、プリキュアが好きなら大満足だろう。

前作のオールスターではわずか2回目のはずにもかかわらず現行のハートキャッチをメインに据えて他はサポートに回すという限界感を感じさせていたが(それでも良い作品だったけど)、今回はオールスターの原点に帰って本当にみんなが大活躍。

まず、タイトルコールからのOPが最高。
通常であればEDで披露されるCGダンスが全員集合で繰り広げられ、歌もクオリティも最高で何回も見れるレベル。
ここですでにテンションが上がる。

さらにプリキュアが全員集合して敵が現れ変身するまでたったの10分!!(前作はこれに30分以上かかっている)
そして全員の変身バンクをメドレーで繋ぐという大サービス!!

しかも現れたのは今までの単独映画での敵達という、これまたお祭りならではの胸熱展開で冒頭からワクワクが止まらない。
無言の「当然みんな今までの映画は全部見てるよね!?」な姿勢もたまらない。もちろん全部見ております。


中盤は各色毎にシリーズ混在のチーム分けをされてそれぞれの敵と闘うのだが、頭脳系の青が集まるエリアは安心感があるのに対してピンクが「やばい。終わった…。」と絶望を感じている時にピンク唯一の真面目キャラなキュアブロッサムが大活躍。
なんだか感慨深い…。

それぞれのエリアで大ピンチに陥って諦めムードになった時、
「真っ直ぐ前進あるのみ」と最初に諦めないのはやっぱりキュアドリームなんだ、と解釈の一致にうれしくなり泣かせられる。

そして全員が再度集結した最終決戦では各主題歌のメドレーで大技の連携攻撃。
正直長いが涙なしには観ることができないくらい良い。
プリキュアは歌がどれも素晴らしいのでこういう時にエモさが大爆発ですね。


しかも敵を王道に倒しただけでは終わらないのがこれまた素晴らしい。
最後はみんなで大号泣。
大人の自分も大号泣…。


EDではなくOPにダンスを持ってきた理由がよくわかるエンディングは、本編の余韻につつまれ、この後に展開されるであろう希望を心待ちにするというプリキュアの歴史に残る演出と言っても良いのでは?


プリキュアって良いな、と思わずにはいられない王道で真正面から体当たりしてくる作品です。
復活のよにだ

復活のよにだ