キツネとタユタム

101匹わんちゃんのキツネとタユタムのレビュー・感想・評価

101匹わんちゃん(1961年製作の映画)
3.6
ダルメシアン夫婦の間に生まれた15匹の子犬が、その子犬で毛皮のコートを作りたい女性に誘拐されたので、取り返そうとするお話。

1962年のアニメ映像に感動する。人物や動物の細かい動きが繊細に描かれており、現在のアニメの綺麗さとは違った綺麗さを感じる。
芸術作品を観ている感動が生まれるので、クルエラの若き日が映画化された記念に冒頭だけでも観てみて欲しくなる。

昔はしっかりと観ていなかったみたいで、記憶のストーリーとは違っていて、初見の気持ちで楽しめた。
ダルメシアン夫婦が救出のためにずっと頑張る映画かと思いきや、「猫」が一番頑張っていた。
この映画のMVPは明らかに猫のチブス軍曹。彼をジャケットに入れてあげてください…。

動物たちの話であるが、協力しあいながら子供を救うというストーリーはとても良いなと感じる。
劇中、女性から逃げ、家に帰るために色んな場所を渡り歩いていくのだが、そこで多種多様な動物が子犬を救うために奮闘する。
その無償の愛のようなものは現代社会でも必要だなと思う。子供と子供を守る親に対してもっと生きやすい社会を望むばかり。

昔の映画なので表現に深みは無いかもしれないが、優しさを感じることが出来る映画だった。
キツネとタユタム

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