ロンドンに暮らす音楽家ロジャーの飼い犬、ダルメシアンのポンゴは、窓から見かけた散歩中のアニータに主人を引き合わせ、その飼い犬パーディとの間に15匹の子犬をもうける。
しかし、毛皮マニアのクルエラに子犬たちが誘拐される。
61年公開のウォルト・ディズニー・プロダクション制作による長編アニメーション。
ディズニー長編アニメーション第17作。
個性的な動物たちが出てきて、笑いあり、涙ありの物語です。
ポンゴとパーディの出会いと共に音楽家の飼い主が、公園で女性と出会うシーンは最高にロマンティック。
そしてとにかくわんちゃん達が可愛い~の。
がんばって逃げるの。
すごいよね!!
そして意外に飼い主が何もしないのが面白い。
全部犬任せ。
あとはクルエラ・デ・ビル。
いやーヴィランズはつい注目しちゃう方なんだけど、この人は愛せないわー。
悪者すぎてひく…。
逆に個人的お気に入りは、主人公一家の家政婦のナニーさんです。
留守番中に泥棒に入られた時にも必死で家を守ろうとするナニーさん。
素敵です。
この作品は原作はおとぎ話ではないし、ミュージカル調でもない。
それまでのディズニー作品とは全く違う新しい作品。
技術面でもウォルトの相棒であるアブ・アイワークスが、アニメーターの描画の線そのままをセル画に複写できる、ゼログラフィーの技術をアニメに応用した革新的な作品。
しかし、背景の細部にまでこだわって繊細でロマンティックな世界観を大切にしたウォルトは、大まかな配色でPOPなタッチを譲らなかった脚本家のビルを死ぬ前まで許さなかったとか…。
ウォルトには愛されなかった作品なのかもしれないけど、おとぎ話ではないその時代のロンドンを舞台に、最高にクールな評価されたアート作品だと思う。
ちなみに特別出演で、『わんわん物語』のスコティッシュ・テリアのジョックと、保健所で歌ってたペグがいた。
どこかにレディとトランプもいたらしい。