バッドエンドのミュージカルと聞き、好奇心で観てみました。
せっかくの助け舟を蹴り返すような主人公セルマの言動には終始モヤモヤしてしまいましたが、人の価値観って様々なんだなという点では妙に納得もしました。
私からするとセルマはなんて盲目的で身勝手なんだろうと思うし、もっと上手いやり方あったでしょうと気を揉んでしまいます。
でもこうなってしまった背景には移民に対する差別意識だったり、経済的なハードルなどがいくつもあるのです。
セルマひとりの問題じゃない。
手術を必要としていた息子はどうなったのでしょう?
物語が暗転した時から一切姿を見せないので、セルマを支えてくれる人達からの報告がどこまで本当なのか定かでないところも胸がザワザワします。
多くの人がそうであると思いますが
映画を観るなら幸せな気持ちになれる作品を選びたいですよね。
曇りより晴れ、辛いより楽しい世界を観ていたい。
だから私はこの作品を見返す予定はありません。少なくとも今のところは。
けれど人に勧められないかというと、そうでもないのです。