ShotaOkubo

ダンサー・イン・ザ・ダークのShotaOkuboのレビュー・感想・評価

5.0
救いようのない悲劇によって、「空想」を肯定する異色の傑作。

視力を失う運命にある息子の「見る」という行為をマクガフィンとした映画的な作劇。

雑音を歌唱・演舞へと昇華させる演出。

物語を進行するために周到に忍ばせた台詞。

過酷な現実を映し出す不安定な手持ちカメラ・自我を保つための「空想」を映し出す確固たる固定カメラの対比。

映画的な要素を切実に積み上げた純映画的なミュージカル。
ShotaOkubo

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