フォロワーさんの辛辣なレビューを拝読し興味深々で視聴しました。
ミュージカル作品って、あまり観てこなかったので、普通にスルーしていた作品ですが、賛否別れる話題作だったんですね。
本作の賛否が別れる理由は理解できました。作品のどこを切り取るか?もしくは切り取る事なく全体像を俯瞰で見るか?
印象、感想変わると思います。
ちなみに私は否でした。(以下、辛口)
ハンデキャップを持ちながらも、息子に対する献身的な愛についてが、是の評価になっていると思います。
ここだけ切り取れば、私も納得。母親としての純粋な一途な思いに心寄せられます。
しかし、そもそも論からすると…。
テルマはいずれ目が見えなくなることを知っています。さらに生まれてくる子供に遺伝してしまうことも…。
どこまで子供の立場に立ち、出産に対して考えたか?
「赤ちゃんを抱きたかった」と言う理由と
生まれてくる子供の人生について考えたか?の対比がポイントになると思います。
手術費を昼夜働き稼ぐ事が解答ではありません。誕生日のプレゼントとどころか、ちょっとした贅沢でさえ、節約のため抑制されてしまうのは、子供としての感受性や喜び、感謝どうして教育するのでしょうか?
一言でいうと「可愛そう…」
現実的にはテルマの立場での出産、子育ては非常に厳しいと思います。
目が見えないという、過酷ではありますが
ハンディキャップを持ち、できる仕事も限定的で満足な稼ぎも得られてない、また、親族やその手の団体の支援という担保もない。
必須と思われる要項に自信がないままの出産は無責任とも思え、言い換えるとエゴですね。
私がそばにいたら、絶対に反対します。
誰かが必ず不幸になる…。
否とするもう一つの理由はミュージカル部分の挿入の仕方。妄想の中、踊り歌うテルマは実に楽しそうです。現実との対比の中で、
楽しみは妄想しかないように感じてしまいます。個人差はあると思いますが、ハンディキャップがある方は、運命を受け入れた中で、
生きがいや楽しみを見出されていると思います。
作品の構成は盲目の方への冒涜にも思えてしまう。
裁判で自己弁護しない理由もよく分からず
子供は目が治ったとしても一生殺人犯の子供です。業を背負ってしまいますよね。
テルマの歌声め響かす、思考の悪さを露呈したエゴ丸出しの作品という印象でした。