踊る猫

ダンサー・イン・ザ・ダークの踊る猫のレビュー・感想・評価

3.0
二度目の鑑賞。一度目に観た時はこんな映画を作ったラース・フォン・トリアー監督の人間性まで疑ってしまうほど憤りを覚えた。とにかく人が機械仕掛けで不幸に陥ってしまい、それに対して何の救いも与えないところがゾッとしてしまったのだ。今回改めて観直してみたのだけれど、ビョークの熱演は光っていると思った。弱視に悩むシングルマザーの姿をリアルに映し出しているなと思ったのだ。また、ミュージカルとしての側面からも観てビョークの熱唱はやはり魅力的だし、グイグイ引き込まれてしまったことも告白しておこう。だが、やはり私はこの映画を認め難い。つまらないというわけではない。面白いのだが、認めてはいけない類の面白さなのではないかと思ったのだ。だからこの点数にした。
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